共同名義口座(joint account)の相続
Q.海外銀行の口座開設の際には共同名義口座(joint account、ジョイント・アカウント)が作れると聞きました。ジョイント・アカウントとはどのような口座をいうのですか?また共同名義口座(joint account)の相続の場合、どんな問題がありますか?
A.日本では基本的に共同名義口座を作ることはできません。しかし、通常、海外の金融機関では単独名義口座(Single Account, Individual Account)か共同名義口座(Joint Account)が選択可能となっています。
共同名義口座(Joint Account)は、複数の名義人が1つの口座を維持・管理するシステムです。日本では何のことかわかりにくく、なじみがない言葉ですが、欧米では一般的です。
国や金融機関によりますが、夫婦や親子だけではなく、恋人や友人、愛人とでも口座を作れるところも多いです。
なぜこのような口座が必要かというと、単独名義の場合、仮に名義人が死亡した場合、資産を回収するのに複雑な手続きを要求されますが、共同名義なら他方の名義人がそのまま全資産を引き継ぐことが可能だからです。
但し、相続の場合などは法的な相続手続きを経ないと共有者の自由な引き出しが制限されることもありますし、相手方に勝手に全財産を引き出されるリスクもありますので、パートナー選びは慎重に行う必要があるでしょう。